2021/04/06 06:43
褐色の恋人、のバズワードでお馴染み、スジャータさんの一社提供でお送りしております、世界古着珍景の時間がやってまいりました。新たな生命の脈動そして、また一つ季節が廻ったことを実感せざるを得ない季節、春が has come です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

1. マルクスのパロディTシャツ
まさに歴史のゲームチェンジャー、未だにその影響で起こったこと、できた国、等々を考えるとめまいがしてしまう程の、思想家でありひげもじゃカール・マルクスのパロディTシャツであります。
プリント部分はイギリス発祥の小売業である、Marks & Spencer の企業ロゴのパロディとなっており、左はマルクス、右はイタリアの俳優、バッド・スペンサー氏。
スペンサーの方はかなり映画や俳優について詳しくないと判別に苦しむでしょうし、マルクスの方もどうでしょう、20~30%くらいでしょうか、日本人口の判別可能割合は。
とはいえ、ゴミのようなものも多い中、パロディとしてはなかなかきれいなテレマークで着地できていると思います。元ネタ及びこの両者が何者か分からなくても全然問題なく着用いただけます。むしろ、そっちの方が日々は平穏なのかも。
とはいえ一部の人はピンとくること請け合いのこのTシャツ、電車やバスで、街で、一部の人から投げかけられるであろう視線を受け止める器をお持ちの方に。
2.ソビエト連邦のシンボル 鎌と槌 プリントスウェット
鎌と槌、これは農民と労働者のシンボルとして、旧共産圏の各地でいまでもちょくちょく見られるものです。農民も労働者に含まれるのでしょうか。
強迫観念のように南下を繰り返してきたロシアの人々。耕作可能な農地そして農民は温暖な地域よりも大きな価値をおかれていたんだなァ。とどこかで聞いたような話を付け加えておきました。
これに限ったことではなく、もはや共産主義にまつわるものも消費され一周した感もあるのですが、インパクトはまだまだ健在、そんなハンマーアンドシックルです。
3.イギリス労働党 選挙キャンペーン用Tシャツ
イギリスの二大政党、保守党と労働党。細かく言うと色々あるのでしょうけども、労働者、低所得者層を支持基盤とする、相対的に左派、と言ってよいでしょうイギリス労働党。
現在は野党として頑張っているようですが、まあ二大政党制の場合行ったり来たり揺らめいてますんで、反撃の機会をうかがっているのでしょう。
選挙の際はやはりTシャツなんぞを作りキャンペーンに乗り出すようで、今回のTシャツも VOTE LABOUR とあるのでそれ用と見られます。
FOR THE MANY NOT THE FEW というのはどうやら2015年の選挙時に初めて使われたスローガンのようです。
この平易且つストレートなフレーズ。中学2年生程度(非中高一貫校)の英語力でもラピュタの古代語を解読するムスカ大佐のごとく、「読める、読めるぞ!」という雄たけびをあげてしまいそうになります。
ここまで書いておいて今更ではありますが、そして販売中である商品に対して野暮なことですが、一体どういったシチュエーションでこのTシャツ、着るのがベストなのでしょう?
やはり政治色の弱い会合やさらっと普段着でということになりましょうか。あえてデート等に着ていくのもそれはそれでアリですね。まあいちいち突っ込まれないと思いますが。
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それでは、季節の変わり目皆様健康にはくれぐれもご留意を!
オンライン古着屋DANKEMAN 伊藤