2020/01/21 22:33
旧東ドイツ製のARBEITSHEMD(ワークシャツ)!?
明けましておめでとうございます。現在1月20日。1月中ならまだあけおめいける。
2020年、(NEO)東京ではオリンピックが開催されるらしいですね。さぞ外国人の選手や観客(旅行客)のお歴々がお金を落としていってくれることでしょう。
私DANKEMANことdankeman、生まれと育ちが長野県北部でして、1998年の長野冬季オリンピックは4,5回くらい見に行きました。一番の思い出といえば学校全体で見に行った、ジャンプラージヒル団体の原田選手の大飛行のあと、ジュリー会議という力強い6文字が電光掲示板に表示されたことです。知識が少ない年齢で、ジュリー jury ってのが分らず、沢田研二の顔しか思い浮かばなかったことは、今となっては微笑ましい、学生時代の甘酸っぱい日記の1ページ。当時は英語の現在完了形の概念把握でさえおぼつかなかったくらいの年齢です。すいません多分死ぬまで完全に把握できません。だいたい現在完了とかいうネーミングがすっと入ってこないんだよなあ。
いえ、沢田でも愛犬でもいいんですが、拡声器のボリュームを二つくらい上げて伝えたいことは、オリンピック後の白馬村とかそのへんの状況をご存じの方はどれくらいいらっしゃるのか? ってことですね。
景気の低迷が予想を超えて、倒産する中小企業が続出し、そりゃ白馬駅前のマクドナルドも撤退しますわ(これは無関係の可能性あり)!
まあ最近ではパタゴニア、ノースフェイスのいい感じの路面店などできてきまして、またその景気低迷中に物件を買ったのであろう外国人の方々でけっこう賑わってきており、やっぱ白馬ブランドって強いよなあ、としみじみ思うわけです。
あれですね、東京なら別に大丈夫でしょ。うん、冬季がちょっと特殊なだけ。
ちなみに、オリンピック関連、特に冬季関連で出してるものがありましたんでリンクをぬるっと張り付けまして…
40年前のものにしては、かなり美しい状態といえます。40年くらい経つともうヴィンテージといってもよいんでしょうか?
パラリンピックもまだパラリンピックと名乗っていなかった、パラリンピックウェア好きにはたまらないポイントをDANKEMANはもちろん押さえます。まあ、たまたまですけど。
ヴィンテージっていう概念もけっこうあいまいなもので、マルクスのいうところの市場での交換価値がないとそう呼ばれないわけですね。使用価値だけあっても、ヴィンテージとは呼ばれないですよね、おそらく。ただただ古いもの、という。近所のリサイクルショップでは5円か10円。二桁行けば超御の字。
しかし今回は本物のヴィンテージと言える品を調達することに成功いたしました。
旧東ドイツはツヴィッカウ(Zwickau)という見聞きしたことが一度もなかった町で1970-80年代に製造されたと思われる、ワークシャツです。なんと当時のタグ付き。タグそのもののカラーリングや雰囲気も花丸満点、たいへんよくできました。
ARBEITSHEMD とはドイツ語でそのままワークシャツの意。ARBEITはなぜか極東日本ですとバイト、などと短くされ時給制労働を指すことが多いですが、ドイツ語では労働一般、work として使われるということですね。
当時のアパレル業界のことの知識なんて全くありませんが、こういうワークシャツっていう代物のターゲットとしては、主にブルーカラーの成人男性と推測してよかろうと思うわけです。であれば、この幾何学模様ってどういう意図で採用されていたのでしょうか。
仕事に精を出しても給料に変化はない、アル中のボスには怒鳴られる、そしてタバコも切れちまったけど今月はもう給料日まで貰いタバコで凌がざるを得ない…そんなドイツの曇天の如き暗澹たる日々の中で、このシャツの模様をなぞっている時だけが、雲間から青空がのぞく瞬間なんだ。
ってことにはならんでしょう。この色合いといい、ポップさみたいなのはまるでなし。いや、私が無知なだけでこれは当時のポップ的パターンだったのでしょうか?
ま、そういうことは然るべき本でも読めば分かること。それよりも大事なのはこのシャツが2020年1月現在、とてもカッコよく見えているという事実。ディッキーズの普及以来、街でワークシャツ的なものを着ていてもそんなに恥ずかしくないご時世ですが、このARBEITSHEMDの味わいはディッキーズには出すことはできないのであります。
未使用タグ付きということで価格は高めになっておりますが、一度買ってしまったら本来的な意味でARBEITに使用してもよし、部屋に飾っておくのもよし... この価格でしばらく売れなかったらもちろん私が着るので、売れても売れなくてもよい、というかむしろ売れないほうが嬉しいのかもしれません。
フワッと羽織ってこれ1枚で出かけられるのはもう少し先かもしれませんが、今年のGW(黄金週間)はこれさえあれば労働から遊びまでカバーできること請け合い。
詳細をご覧の上、ご購入を検討していただければと思います。