2019/11/13 09:10
アムネスティインターナショナルのTシャツ入荷だと?
人権派古着屋を標榜するDANKEMAN、最新入荷は、アムネスティ・インターナショナル Amnesty International のTシャツであります。
アムネスティ・インターナショナル。人権擁護、死刑廃止などを推進する、イギリスに拠点をおく非営利組織。人権派とカテゴライズされるような方々にとっては、非常に親しまれているであろうそんな団体。ちなみにアムネスティ amnesty というのは、恩赦、つまり刑罰の軽減を意味し、法学関係者等以外の場合、覚えても使わなそうな英単語ランキングでもけっこう上位に入りそうな雰囲気を持つ言葉ですね。
DANKEMANの中の人である私は、アムネスティ・インターナショナルの活動を支持もしなければこき下ろすつもりも毛頭ございませんが、団体として面白いなあと思うわけであります。本当は自分で着用したいところ、サイズが合わず泣く泣くの出品に相成りました。
さて、当団体のシンボルマークである蝋燭は、「暗闇を呪うより一本の蝋燭に火を点せ」という格言に由来しています。
自分では制御の利かない状況、暗闇、を嘆くより、ろうそくを灯すことで自らが光源となり周囲をも照らし、現実に立ち向かう。
これ、いい言葉だな。使い古されたフランクリンノートにそのフレーズを書き込んだ。明日のクライアントへのプレゼンの時、背中を押してくれるだろう。初冬の夕暮れ空の下、私はそんなことを思いながら、毎日のルーティーンである夕食前のランニングを始めたのであった。
・・・だめだ、伊勢丹あたりでスーツを買うような、心身ともに充実、意識高い感じのITコンサルタント(そろそろ独立を考え始めた)を主人公にした小説気分で文章を書こうとしたけど二行しか書けない。こういう奴は中学生くらいで彼女とかできて道程喪失してるんだろうなあ。全く感情移入できないし、こいつの生活で面白いこと一つも起こらなそうだもんなあ。だいたい、なんなんだよフランクリンノートって。
で、こういう団体、なんかの信念、イデオロギーを広めている団体っていうのはどうしても宗教っぽさというか、宗教性っていうのが出てくるんですが、そういうところがとても面白さを感じるんですね。というか宗教性ってそういうもんだろうと言われてしまえばそれまでなんですが、アムネ…(以下長いのでA・I)はまだNGOっぽさをかなり残している方ではないかという印象です。
つまるところ、何についてのイデオロギーかというのが宗教っぽさに影響してくるんではないかと漠然と、新海誠先生風に申しますと茫漠と、思ったりしてますがどうでしょうか。
肉より野菜の方がいい、地球に「優しい」んだァ~と叫びベジタリアンになるのも、程度の違いなどありますが入信、ということも出来ましょう。しかし食い物に関するイデオロギーからは宗教的スメルはそんなに漂ってはきません。メジャーな宗教はだいたい食い物に関する細かい決まりが、だいたいあるのに。
なんでしょうね、結局のところ哲学的な抽象的な、形而上的な事柄に関するイデオロギーってのが宗教的な香りを帯びてくるのでしょうか。今出た三つの中では、哲学的問題よりも人権問題のほうが、人権問題より肉野菜問題のほうが形而下的です。
古着屋のブログにも関わらず私は何を血迷ってこんなことを書いているのでしょう。筆がつるつるっ、と滑りやがったのです。
A・I のTシャツ、日本ではかなりレアなものになるはずです。DANKEMANのコンセプトである、レアな古着、アレな古着、を体現する一品として、わたくし自信を持ってお勧めいたします。
バックプリントのノルウェー語の意味は、不正に立ち向かえ(Stand up against the wrong)とググッたら出てきまして、この団体の雰囲気から見ても間違ってはいないことでしょう。
何が正しくて何が不正、つまり間違っているのか分からなくなってからだいぶ経ちましたね。わたしなんかもう産まれて以来まだよく分からないですし、これからも分かる気配がありませんし、分からないまま死んでいくのもそれはそれで人生、そうでしょ、安西先生?
そんな問いをノルウェー語で背中から撒き散らす、そんな芸当を可能にするTシャツ。まあもう冬なんで、披露するのは来年になるのが濃厚でしょうけども…
ところで日本でノルウェー語が分かる人って、人口の何%くらいなのでしょう。
ダメージはなく状態は良好です。詳細は写真をご参照ください。以下BASE商品ページからご覧いただけます。