2019/11/06 08:41
IKEAの冬用ジャケットが入荷だと?
IKEA、イケア、いけあ。
言わずと知れた、現代家具界の巨人。
お手ごろな価格で北欧テイストあふれる商品群は日本人だけでなく、世界中の人々の家具購買欲をこれでもかと刺激し、そのネットワークを今この瞬間も広げつつある、そんな青と黄色。
みなさんIKEAにいったことはございますでしょうか。北欧テイスト、というフレーズを聞きますと、表参道的センスの持ち主ではない私なぞは、「ニトリのほうがいいにきまってる」と頑なな態度を更に硬化させてしまいがちですが、今回の商品は家具には非ず。
IKEAの家具が欲しい方はまあこんな古着屋のブログの記事なんて読むわけがありません、承知しております。
今回の古着はなんとIKEAのジャケットでございます。写真ご参照。
もちろんイケアはアパレルを展開してはいません。まあ、あの資本力なのでちょっと頑張れば展開できるんだと思いますが、もちはもち屋、家具は家具屋。おそらくこれは従業員向けの作業着でありましょう。
スウェーデンともなると、温暖湿潤気候に慣れ親しんだ我々にとっては極寒の地、流刑地の寒さであります。イケアの店員が商品搬入の際などに外気に晒され、その寒さによって絶命されては福祉国家スウェーデンの企業として示しがつかない。そのために非常に暖かく、と言うわけでもないんですがけっこう中綿は入ってますので日本の冬ならだいたいの地域でこれで乗り切れるはずです。
だいたい、カナダグースのダウンジャケットなんて稚内あたりならともかく、東京で必要な日って年に数える程度じゃないですか。これまた極寒の地カナダの気候に合わせて作られた超高性能ジャケット、をわざわざH.I.Sあたりなら余裕で海外いけちゃうくらいの代金を払って買い、そして愚かにも前面のファスナーを全開にして街を闊歩する。なんだかなぁ、と思いますね。
カナダにいた友人曰く、日本向けのカナダグースのジャケットは、だいぶダウン量を抜いてるそうです。理由は、暖かすぎるから。それなのに値段はカナダ並みだと?
まあ、高機能なのは認めますが、日本の冬は大抵ワークマンでワゴン売りしている商品たちでもう十分なのですよ。1万円あれば全身コーデ後余裕でおつりが来るでしょう。思ったより安上がりなもんだから、全然買う予定じゃなかったレジ横のドライバーつきカラビナも滑り込ませたりしても、懐はまだまだ暖かし。
閑話休題。
その土地ごとに、根ざした人々の衣食住の形があり、ファッション性だけを求めた買い物は美しくないのではないでしょうか。
とまあ御託はおいといて、件のジャケットです。
全体的に状態は非常にきれいです。ダメージなし。ロゴ部分きれい。やはり青と黄色はお約束。
手の部分には冷気の侵入を防ぐ、伸縮性にとんだ素材が。ここから指出せます。この指出しシステム、なんて呼べばいいんでしょう。たぶん横文字で名前が付いてると思うんですが。
中は、こんな感じです。ダウンではないですが軽くて暖かい。作業着は機能性に優れているから好きです。というか機能性以外のパラメータは最初から求められてないのではありますが。しかしそこはやはり北欧。全体的にイケア感は捨てていません。
後ろにもロゴあり。背中からでもイケアの関係者ズラができる、かゆいところに手が届くデザイン。
これ日本でもってる人、いないのではないでしょうか。
日本のイケアでもまあジャケットくらいは置いているとは思いますが、店の備品なのでなかなか持ち出して出品、となると厳しそうです。100%オーナーが買い付けたDANKEMANならそこは安心です。
私も古着屋めぐりを始めて数年経ちましたが、イケアものってのはほんとに稀です。
完全一点もの。より詳しい情報はBASEの商品ページからご覧ください。