2019/07/27 06:49
いろんな国の各種公的団体アパレルというニューホライズンを開拓する、もしくは独善的にそうしていると思ってる、啓蒙的オンライン古着屋DANKEMANです。
ベルリン都市清掃公社(BSR)、つまりベルリンの清掃局のTシャツのご紹介。
だいたい清掃局がTシャツなんて売ってるのか、と疑問に思い調べてみましたら、このベルリン都市清掃公社 BSRはバックパックやお弁当箱みたいなの、タンブラー、子供のよだれかけみたいな小物を沢山販売していました。
BSRのテーマカラーであるオレンジを主に使った可愛らしいグッズの数々。値段はたぶんリーズナブル。でもドイツ語のみ。
https://www.bsr.de/bsr-shop-19869.php
さてプリントの解説。ドイツ語で Laubbursche と言う言葉はないのですが、Laufbursche (使い走りの人、または子供)という、発音が非常に近い単語に引っ掛けています。
Laubbursche という言葉自体は直訳すると「葉っぱ少年」となり、秋の落ち葉拾いも担当するベルリン都市清掃公社を指している、とネイティブチェックの結果わかりました。言葉遊びの類ですね。
オヤジの少年の表情も◎。清掃公社がこのようなポップなTシャツを作るあたり、非常によいなあと思ってしまいます。
このオヤジは清掃局の職員なのか、それとも俳優なのか。この表現力を鑑みると、おそらく俳優で子供の方も劇団ひまわり的な子役兼モデル(母親家族顕示欲強し)じゃあないかと推測しますが、まあいずれにしても非常によいものであることに変わりはありません。
東京都清掃局がこんなかんじのTシャツを作るとして、だれがこのオヤジの味を出せるか・・・やっぱりいつもお寺の掃除をしているイメージの、佐藤蛾次郎先生かな。全盛期の。
ベルリン清掃局がどういう戦略の下このような製品を出しているのか、ってのを考えますと、やはりエコ先進国として、ゴミを捨てること、ゴミ箱やゴミ拾いといったものに少しでも意識を深めよう、ということではないでしょうか。そのためのフックとしてのダジャレ。
清掃局の方々がここまでのものを作れるとは(失礼ながら)思えませんので、何かしらのエージェントが介在しているはず。その費用が血税だったとしても、許せる、というかもうどんどん作れ、って応援すらしたくなります。
ステレオタイプに基づくドイツ人像ってのは堅物で冗談が言えない、なんてパターンがけっこうありますが、そんなのはジョークのための幻想でしかないということもついでに分かっちゃいますね。まああんなの本気にしてる方なんてほぼいないでしょうけども。
このTシャツのサイズ等詳細はDANKEMAN商品ページをご覧くださいませ。